プチとは、フランス語のpetit(小さい)を日本語読みしたもの。さまざまな言葉の上に冠して、小さな、少しばかり、ちょっとしたなどの意味を持たせる接頭語で、プチ整形、プチギレ、プチ家出などと使う。フランス語のpetitには、「小さくてかわいい」といった響きが感じられるので、女子が使いたがる言葉でもある。
日本語にはこの「プチ」と同じような使われ方をした「小(こ)」という接頭語があり、「小踊りする(うれしくてちょっと踊る)」「小気味がいい(少しばかり胸がすっとする)」「小首をかしげる(少し首を傾けて考える)」「小洒落る(ちょっと洒落ている)」「小腹がすく(少し空腹を感じる)」などと用いられる。これらを現代風に言い換えれば、「プチ踊る」「気味がプチいい」「首をプチかしげる」「プチ洒落る」「腹がプチすく」などとなるのであろう。(CAS)