カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
カニカマとは、字面上はカニのカマボコという意味だが、実際はカニの入っていないただのカマボコ。「カニ風味のカマボコ」の略かと思われ、人工的にカニの味をつけ、カニ肉のように繊維状に裂けるところまで真似るというこだわりをみせたカマボコ製品である。日本で開発された世界的食品のひとつ。
食品表示の厳格さを期するなら、「ウソガニ」とか「カニモドキ」などといってほしかったところだが、「カニカマ」の愛称で親しまれ、これはこれで不思議においしいので、カニにどれだけ似せるかという本来の製造意図をはなれ、独立したジャンルの食品として普及している。(CAS)