カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
白身魚とは、ウロコの下の身体の色が白い魚という意味で、食材としての魚の分類であり、スズキ、タイ、ヒラメ、カレイ、キス、フグなどの魚の総称である。その特徴は、全般的に「あまり味がない」ということ。わずかな味を探り出すようにして楽しむミステリアスな味わい、または、魚を食べるという名目でつけだれ(ソース)や汁(スープ)の味を堪能するアイロニカルな味わいの食材だといえる。
総菜の揚げ物に「白身魚のフライ」などというメニューがのっているが、これは提供する側が、どれもこれも似たような薄味だから客は魚の区別などつかないだろうとあなどって、「その時期一番安い白身の魚を使います」とひらきなおっているか、聞いたこともないような名前の派手な色あいの輸入魚や形を想像するだけで食欲を失う深海魚を使っているかのいずれか(またはその両方)である。(CAS)