カテゴリー:音楽、演劇、芸能、映画
わび茶とは、わびプレイをしながら楽しむ茶の湯、茶道のこと。金持ちを相手にしているのにわざわざ極端に狭くてむさい茶室に招待して四つん這いで中に入らせ、型くずれした茶碗や裏庭から拾ってきた竹で作った花生けなどを自慢するという変態趣味が特徴。このようなひねくれた好みは、武家を中心に流行していた禅宗の影響が強いといわれている。
わび茶は「草庵の茶」ともいわれ、当時の派手好みの茶の湯に反抗したアバンギャルドな三大巨匠、村田珠光(むらたじゅこう)、武野紹鴎(たけのじょうおう)、千利休(せんのりきゅう)が、先人の哲学に共鳴しつつ次々と物好きな試みを考案して大成した。(CAS)