カテゴリー:ことわざ、故事成語、名言、名句
年寄りの冷や水とは、高齢者が冷たい水を飲んでいるか、かけているかしているという意味だが、年寄りが自分の年齢を考えずに無謀なことをすると体に悪いからほどほどにしておけと、皮肉っぽくたしなめていることわざ。この「冷や水」は、「年寄りが無理をして頑張っている姿」を考えると、冷水を浴びて修行でもしているようなイメージを思い浮かべてしまうが、いろはかるたなどを見ると、古くはこれを「飲み水」と考えていた人が多いようである。昔は水の質も悪かっただろうから、年寄りが若者のように冷たい井戸水などをがぶ飲みするのはあまりおすすめできなかったのだろうが、現代では高齢者ほど脱水症や熱中症にかかりやすいというので、こまめな水分補給が推奨されており、「年寄りの冷や水」は、長生きの秘訣を教えることわざということになるかもしれない。(CAS)