カテゴリー:日本論、国民性、習慣、礼儀
和洋折衷とは、日本式と西洋式のよいところを取りいれ、全体的なバランスは多少犠牲にしてもくっつけて一つにしてしまおうというスタイルをいう。明治時代以降、流入する西欧の文化を日本人が受け入れた姿勢のうち、「日本人の魂は売らねえ」みたいな「和魂洋才」をがちがちの硬派とすれば、「まあまあまあ」という「和洋折衷」は能天気な軟派の態度だともいえよう。明治時代の富裕層の住宅において、家族の住まいは伝統的な日本の様式で造り、接客用(または近所の人への見せびらかし用)として「応接間」という洋館が併設されたものなどが、典型的な和洋折衷のスタイルである。(CAS)