割に合わないは、「割に合わない仕事だ」などと用い、労力に対して成果が乏しい、つまり、きつい仕事なのに報酬が安い、必死で働いているのに稼ぎが悪い、といったことを表す。「割」は、ある数量とほかの数量の関係、比較、つりあいを意味し、ここでは「労力」と「成果」の比較など、ある行為や状態に対して、当然予想される結果との比較、つりあいを表している。「割に合わない仕事」は、「儲かりそうだぞ」と意気込んで取り組んだのに、「あんなにきつかったのに、ギャラはこれだけかよ」といった結果に終わる、つまり、普通によくある仕事のことをいう。 ことほどさように世の中は、お役所仕事くらいしか「割に合う」職業というものはないのである。(CAS)