この辞典の使い方>「ろ」で始まる言葉>ローマは一日にして成らずの意味
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ローマは一日にして成らずとは、古代ローマ帝国の繁栄は一朝一夕にできあがったものではないということから、大きな事業は長期間の努力なしには完遂しないという例えとして用いられる。しかし、現実の使用例においては、ローマ帝国などと比較するのもおこがましいほどのちっぽけでろくでもない事業、すなわち、クライアント(仕事の依頼者)やパトロン(資金提供者)から見れば、へたをすると本当に「一日でできるんじゃないの」という程度の楽勝の事業において、それに携わっているのが救いようのない無能な連中か、才能はあるが生来の怠け癖が抜けきらない自堕落なヤツらであるために、スケジュールが遅れに遅れている仕事について用いられることが多い。(CAS)