暦注とは、カレンダーの注釈という意味で、古くは暦の下段に日々の吉凶に関する記事が記されていたことに由来する。現代では、西洋占星術による緻密な日々の占い(不運な日には何を食べたらよいかまで教えてくれる!)が朝のワイドショーなどで毎日発表されるにも関わらず、いまだに日本の暦には六曜(ろくよう)を筆頭とする暦注が記されているものがあり、仏滅の日には結婚式を、友引の日には葬式を避けるといった習慣がみられ、欧米でいう「十三日の金曜日」が六日に一度の頻度で回ってくるといったあわただしい様相を呈している。(CAS)