凛としたは、さっそうとしてりりしい、といった意味で用いられる言葉。「凜」は、ぞっとするほど寒い、寒くて身が引き締まるようだという意味をもつ漢字で、そこから相対していると身が引き締まるような、厳しく畏れ多い人物を表現する文字として用いられるようになった。しかし「凛とした立ち姿」「凛とした振る舞い」といった最近の使われ方を見ると、どちらかというと、しっかりした意志をもつ女性、つまり男前(おとこまえ)な女性に対する誉め言葉として用いられているようである。言うまでもないが、相対しているとぞっとするほど寒くなるギャグをあびせてくるおやじなどは、死んでも「凛とした」とは言わない。(CAS)