裸族とは、一年を通じて裸、または裸に近い状態で過ごす民族をいう。彼らは生活習慣として裸の生活を選択している人々だが、このような民族にも文明の波は押し寄せ、ふだんはキャラクター入りのTシャツを着ているのに、探検家(というか観光客)が来ると裸になって、バナナの皮で包んだブタを丸焼きにしたり、民族舞踊を見せたりという状況であり、真の意味の裸族は姿を消しつつある。それにかわって近年台頭しているのが、趣味として家庭内などで裸で暮らしている裸族や、宴会で調子にのりすぎて裸になって踊る裸族である。これらの裸族は、裸で過ごすことにこれといった意義や主張を持っているわけではないので、主義としてビーチなどで裸になっている人々は「ヌーディスト」と呼ばれ、能天気な「裸族」とは区別されている(というか、区別しなければヌーディストの方々に失礼である)。(CAS)