羊頭狗肉とは、『無門関(中国の仏教書、13世紀)』にみえる「羊頭を掲げて狗肉を売る」という格言を略した四字熟語。つまり 看板に羊の頭を出した店で、実は犬の肉を売っていたという、まさに、高級エビを使っていると称して安物のエビですませていたという現代の高級レストランの不当表示の実態をえぐった言葉としてぴったりのように思われるが、この格言が使われるのは「外見と中身が違うこと」「見かけ倒し」の例えとしてであり、まことに残念ながら、「うそつきレストラン」や「テキトーレストラン」の意味では使えない。(CAS)