カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
横這い(よこばい)とは、横に這うことという意味で、ジリ貧よりはまだましな状況をいう。
しかし、「横這いです」というときの精神状態は、「ジリ貧よりはぜんぜんいいや」などという前向きで能天気なものではない。なぜなら、「這う(はう)」とは手足を地面につけて移動する行為であり、当然のことながら、足で歩くよりスピードが遅い。したがって「景気が横這いである」という場合、悪化はしていないけれども、動きが鈍くてなかなか上昇しそうもない状況を、「この調子じゃ、借金返せないよ」といらいらしながら見守っている心理状況を言い表しているのだ。(CAS)