カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
よんどころない(拠ん所ない)とは、そうするよりしかたないという意味で、「よんどころない事情があって会議には欠席します」などと用いる。「よんどころ(拠ん所)」は「よりどころ(拠り所)」の転で、支えとなるもの、根拠、理由などを意味する。したがって「よんどころない」は、根拠や理由がないという意味であり、私がやったこと、これからやろうとしていることは、説明するのも恥ずかしい根拠や理由によるものなので、あえて説明しないという意味あいがこめられており、「よんどころない事情があって会議には……」というような説明を聞いた者は、「またあいつは二日酔いで朝起きられなくて来ないのだな」と適切に解釈するのである。(CAS)