よそ者(余所者)とは、遠方の地から来ている者、あるいは、同じ集団に属さない人のこと。「よそ(余所)」は、「うち(内)」の対語だが、「うち(内)」に対する「そと(外)」が、単に「内部」に対する「外部」を表すのに比べて、「よそ(余所)」は、物理的に遠くにある場所(例えば日本における海外のような)、あるいは精神的に遠くて近寄りがたい場所(例えば「異界」といった言葉で表現されるような)をいう。語源は定かではないが、漢字の「余所」は当て字のようである。したがって「よそ者(余所者)」は同じ集団に属す「身内(みうち)」に対する言葉であり、自動的に「つきあいたくない人」「仲間にはいれたくない人」という心情を表す言葉でもある。海外から日本を訪れたあなたが「外人」と呼ばれるならまだいいが、「よそ者」と呼ばれたらかなり嫌われているのだと自覚したほうがよい。(CAS)