求めよさらば与えられんは、現代文で言えば「求めなさい、そうすれば与えられるであろう」となる。『新約聖書・マタイによる福音書』の「山上の垂訓」の中の名文句。キリストはここで「世俗のあらゆる欲望を捨てて神だけを純粋に求めなさい、そうすれば神は親が子どもに欲しいものを与えるように救いの手をさしのべるだろう」と言っているのであるが、世俗のわれわれは「積極的に行動しなければ、自分の欲しいものは得られない」などと勝手な解釈をほどこして使っている。つまり、看板も掲げず何も言わずに道路に座っていたのでは、誰も金をくれませんよということである。なんと、ばちあたりな!(CAS)