ものぐさとは、めんどうくさがること、怠惰なこと、無精であること、またそういう人をいう。つまり、努力しないで身につく英会話教材とか、食べたい物を食べて痩せるダイエット法とか、テレビを見ながら寝転んでいれば腹筋が鍛えられるというトレーニング用品などの販売業者にとって、宝の山に見える人々である。なぜなら彼らは、どんなに簡単な方法を教えても、もちまえの「ものぐさ力」で必ず失敗し(買ったのにパッケージを開けるのも面倒というヤツもいる!)、砂漠に水を注ぐように次から次へと商品を消費してくれるから。(しかしそんな彼らも、あまりに怠惰であるため、多くは貧乏人であるという点が、通販業者にとっては大きなネックである)
「ものぐさ」という言葉は、何となくいやな気分がするとか、病気などで気分がすぐれない、うさんくさいといった意味の「物臭し」からきている。つまり対象物(物)がいやな臭いがして気分が悪い、というかなりベタな言葉であったが、そこから、なにをするにもおっくうで気が進まないということ、またそんな性格の怠け者を意味するようになったもの。いわば、「対象が臭い」という意味から、「自分自身が臭い」(風呂にも入ってないだろうしね)という意味あいに転じた言葉だといえるのではなかろうか。(CAS)