この辞典の使い方>「め」で始まる言葉>メンツ、面子の意味、語源
カテゴリー:日本論、国民性、習慣、礼儀
メンツ(面子)とは、中国語「面子(mianzi)」に近い読み方で、世間への体面や体裁を意味する。日本では、やはり世間体や体裁を意味する「顔」と同じような使い方をされ、「つぶされ」たり「立てられ」たり「汚され」たりする。しかし、「顔」の方は「顔から火が出る」とか「合わせる顔がない」というように、世間に対して弱い一面を見せるのに対して、「メンツ」の方はあくまで強気で、「メンツがつぶされた」と怒り狂っている本人に対して、周囲の人々が努力してなんとか「メンツを立たせ」たり「取り戻させ」たりするといった筋書きが普通である。つまり「メンツ(面子)」は、「他人より優れていたり地位的に上位であると本人が思っている場合の、世間に対する体面や体裁」と定義するのが適当ではないかと思われる。
なお、日本でメンツ(面子)は「顔」と同様の用い方をされているため、麻雀のメンバーのことを「メンツ」といい、募集したメンバーが四人になると「メンツが揃う」という。中国でも麻雀は盛んであるが、中国語の「面子」は「顔」の意味はないようなので、麻雀のメンバーも「面子」とはいわないらしく、「日本式麻雀でメンバーを面子という」などという記述が台湾あたりのネットでは見られる。(CAS)