無気力相撲とは、八百長のように賭博がらみでわざと負けるわけではないが、勝たなければ生活が苦しくなりそうな相手に情けをかけたり、この勝負は絶対勝たなくてもいいのでマジに取り組んでケガをしたくないなどと考えて、本気で取り組まない相撲の取組のこと。
無気力相撲は力士達の互助活動の一環であり、特に相手を思って力を抜く相撲は、「武士の情け」といわれるように武士道に則った行為であるが、近年の相撲のスポーツ化にともない、無粋なファンの後押しを受けてお堅い審査員によりチェックされ、「明日相手が路頭に迷うようなことになってもかまわないから無慈悲に勝て」と厳しく指導されるようになっている。(CAS)