カテゴリー:ことわざ、故事成語、名言、名句
身から出た錆といっても、古くなったロボットの悲しみを表現したものではない。この「身」は、刀の、刃を含む金属部分のことであり、「身から出た錆」とは、刀身そのものから生じた錆という意味で、自分の犯した過ちのために自ら苦しむことをいう。つまり、「自業自得」や「因果応報」を分かりやすく言ったことわざであり、成功して羽振りのよかった人物が落ち目になると、決してその人の落ち度でこの結果を招いたわけではないとしても、世間の恵まれない連中は「あれは身から出た錆だ」と噂したがるものである。(CAS)