御手洗団子(みたらし団子)とは、竹の串に4〜5個の団子をさして焼き、砂糖醤油のたれをかけたもの。京都の下鴨神社で六月に行われる御手洗会(みたらしえ)の神事のさい、家々で団子を作って持ち寄り、のちに社頭の茶店で販売されるようになったことからその名がある。当初は串刺しの団子をしょう油で付け焼きにしたものだったが、のちに葛餡(くずあん)をかけたものも売られ、やがて現在のような甘いしょう油だれをかけたものが登場した。御手洗会は、参詣した人々が、境内を流れる御手洗川に足をつけて無病息災を祈る神事だそうだが、そんな起源はつゆ知らず、「みたらし」という語感がひとり歩きして、砂糖醤油のたれがたらたら垂れ落ちる団子が、「みたらし団子大会」を勝ち抜いて、その名をゲットしたのではないかと推測する。(CAS)