カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
味方とは、チェスの白または黒のコマに対する同じ色のコマたちの位置づけを意味し、違う色のコマである「敵」に対する。
「味方」は、古くは「御方」と書いた。「御(み)」は神や天皇につく接頭語であり、御方」は天皇の軍勢を意味した。つまり、そのころはチェスのコマのように白黒がはっきりしていたのだが、その後、天皇側だろうが反乱軍の側であろうが、自分の側の軍勢を「みかた」というようになったため、「御方」では実情にそぐわないので、「味方」という当て字が用いられた。「味方」は、チェスというより将棋のコマであり、形や色ではどちらがどちらかわからず、寝返りや裏切りもありという、戦場のリアルな姿を表現している。(KAGAMI & Co.)