ミクストメディア(mixed media)は美術用語だが、ここでmediaは絵の具を溶く溶剤をいい、転じて制作材料、手段、技法などを指す。ミクストメディアは、混合されたメディアという意味で、現代美術において、油絵、版画などの技法を取り混ぜた絵画、あるいは絵画、彫刻、ビデオ、音楽など様々な表現技法を併用したインスタレーション、または日用品や廃材などをごちゃまぜにした作品などをそう呼んでいる。つまりわけのわからない作品が次々創作されるおかげで、制作材料や技法を分類するのがめんどくさくなった現代の美術研究者や批評家が考えついたオールマイティな名称である。(CAS)