カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
マル秘とは、秘密の「秘」に○を付けた記号の名称で、それを付した情報が重要な秘密事項であることを意味する。しかし、このような記号が誰の目にもわかるように付されていたら、それを保持する人は「誰かにばらしたい」という気持ちが刺激され、部外者はそれを見てみたいという欲求にかられるに違いなく、その意味でこの記号は、他の者に知られるのはしかたない、さらに他の者にこっそり知らせてほしいという、発信者の気持ちを表すシンボルであるということもできる。つまり、ほんとうに隠したい情報であったら、それ自体が人の目につかないようにやりとりされるべきであり、いちいちマル秘マークを付す必要もないのである。(CAS)