カテゴリー:宗教、民間信仰、俗信
仏教の僧侶のこと。もとは「坊(僧侶の住まい)」の主人である僧侶のことをいったが、その後は下っ端の僧侶もひっくるめて坊主と呼ぶようになり、「坊主丸儲け」とか「「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」などと、あまり敬意を払った扱いはされていない。
また「坊主」は男の子のこともいうが、それは昔、床屋に行く金も不自由していた時代に、子どもは自前のバリカンで僧侶のような頭にしていたことからそう呼ばれたものである。
また髪の毛のない坊主頭の連想から、賭け事で有り金を失ったことを「坊主になる」などとも表現する。「坊主になる」よりもっとひどい負け方をしたり、物品が修理しようもなく壊れた場合などは、「坊主」が一歩進んで「お釈迦になる(死ぬ)」という。(CAS)