ほの字とは、惚れている(異性に夢中になっている)状態という意味の隠語で、「ほ(惚)れている」の頭音「ほ」を取って仲間内だけで理解できるよう暗号化した(といったって、誰にでもわかってしまうが)古風な言い方で、今で言う「ケーワイ」みたいなもの。時代劇中などで「ヤツはあのコにほの字だね」などと用いられる。「ほの字」のあのコに「この字(コクる)」したものの、「ふの字(振られて)」で、「あの字(あきらめ)」できずに「すの字(ストーカー)」して「たの字(逮捕)」されたというような使い方をされたのであろう(注:「ほの字」以外は一般的な使い方ではない)。(CAS)