べんちゃらとは、口から出まかせのお世辞、あるいは軽いノリでお世辞を言うこと。つまり、商売人や出世を狙うやつらのTOEFLである。もとは京都・祗園の業界用語だったらしく、丁寧語の「お」を付けて「おべんちゃら」ということが多いが、爽快なほど言葉使いが巧みであるという意味で使う「弁舌(べんぜつ)さわやか」の「弁舌」の「舌」を、口から出まかせを言ってごまかす意味の「ちゃらちゃら」「ちゃらくら」の「ちゃら」に変え、「そないなおべんちゃらよういわはりますわ」といった調子で、「ゴマすり」や「お世辞」などと比べてあまり悪意のない表現としたしゃれ言葉であろう。(CAS)