カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
福神漬けとは、大根やなすなどの野菜を細かくきざんでみりん醤油に漬けた漬物。東京上野で江戸時代の前期(1675)に創業した漬物店『酒悦』(当時は「山田屋」)がはじめてつくった。「福神」は、山田屋が上野の弁財天(七福神の主要メンバー)の近くにあり、七種類の野菜を使用したところから「七福神」にちなんで命名されたといわれる。
福神漬けは甘ったれた性格のため、淡白な気性のご飯と反りが会わなかったが、シビアな性格のカレーライスとの出逢いで人生が激変し、大恋愛の末に結ばれて、いまや日本のカレーライスにはなくてはならない伴侶となっている。(CAS)