不承不承の「不承(ふしょう)」は「不承知」の略。「不承知」は相手の要求を聞き入れないこと、相手の要求が納得できないことをいうが、「不承不承」は、「不承不承ながら聞き入れた」などのように、いやいやながらも承知する場合に用い、一見「承知しないけれど承知した」という矛盾した言い方になってしまう。この場合の「不承不承」は「相手の言うことが納得できない」という意味に解釈すべきで、それなら「納得できないけれども言われたことには従った」という文脈が成り立つ。というわけで「不承不承」は、私たちぼんくらの日常生活の座右の銘にふさわしい言葉である。(JPZB)