品(ひん)とは、ある人にそなわっている社会的に好ましい態度やふるまいのこと。わかりやすい話、人前で平気でおならをするような人は「品が悪い」「品がない」「下品(げひん)」と言われ、自室に鍵をかけ、クロゼットにとじこもり、誰にも聞かれていないのを確認してから、心置きなくおならをするような人は「品がいい」「品がある」「上品(じょうひん)」と言われる。
そしてまた、このような書かなくてもいいようなことを平気で書く辞書の編集者は「下品」と呼ばれ、そんな辞書を読んで「お下品な辞書ですこと」などと眉をしかめるマダムは「上品」と呼ばれる。(CAS)