ビールとは、大麦の麦芽を主原料とし、ホップなどを加え、酵母によりアルコール発酵させた飲物で、アルコール度数が低いので自動車の運転前などの元気づけに適した酒である(というのは悪い冗談であり、自動車の運転前に酒類を飲んでも、飲むのを勧めてもいけない)。
日本でもビールは人気のアルコールであり、特に蒸し暑い日本の夏場にのどを潤すのに適しており、飲み会では乾杯のために最初に注文する飲物として「とりあえずビール」という慣用句もあるほど。ビールが日本の飲み会に適した飲料である理由としては、①居酒屋の酒の肴のメニューとして豊富な揚げ物によく合う、②泡がジョッキからあふれ出て、これからたっぷり飲むぞと大勢で元気よく乾杯するのに似合っている、③比較的アルコール度数が低いので次の飲物への引き渡し役として適している、などがあげられる。
このようにビールは元気づけに適した飲物であるが、ドイツやイギリスなど、どちらかというと陰気な国で盛んに飲まれているのは不思議である。
英語のビール(beer)の語源は諸説あるようだが、その中に単なる「飲み物」という意味の言葉から派生したという説もある。そのせいか、ロシアではつい最近までビールは法律上、酒類に含まれていなかった。(CAS)