鼻持ちならないとは、言動や態度ががまんできないほど不愉快であるという意味で、「あいつは鼻持ちならないヤツだ」などと用いる。「鼻持ち」は「臭いのを我慢すること」を言い、「持ち」は「この食品は持ちがいい」というように「長い間品質や性能が持続すること」つまり「耐えること」を意味するかと思われるが、定かではないようだ。その「鼻持ち」を否定した「鼻持ちならない」は「鼻が(臭気に)耐えられない」ということ。この場合の「臭気」は、さぶざぶに振りかけた趣味の悪い香水というような直接的な臭いではなく、嫌味な言動や不遜な態度のように臭ってくるような不愉快さを表している(耐えられないほど香水の臭うヤツが、言動も鼻持ちならないことが多いのも確かではあるが)。(CAS)