ハトとは、人間からエサをもらおうと公園などに大量に集まって陰気な声で鳴く鳥。たいして可愛くもないが、カラスのようにずるがしこくなさそうだし、おとなしい性格で、仲間と仲良く暮らしているように見えるので、エサを与える人は多く、西洋では平和の象徴とされている。
鳩はペットとするには愛嬌がなさすぎるので、同様に愛想がないが見た目がかわいいウサギより、愛玩用としてはさらに人気が薄い。ただし、帰巣本能に優れ通信用に使えるという、バカなウサギには望むべくもない取り柄があるので伝書鳩として飼育されている。
ハトは西洋では食卓に饗されることもある。皿に乗せられたハトは、平和の象徴としての役目はまっとうしてそこにいるのであろう。日本人はあまりハトを食べないが、その理由は(1)ただ食わず嫌いというだけなのか、(2)わざわざ赤ワインのソースをかけて食べるほどうまくないのか、(3)日本人向けにうまく食べる食べ方が開発されていないか、のいずれかではなかろうか。筆者未経験のため正確なことは言えないが、「可愛いから食べない」という理由はなさそうである。(CAS)