肌とは、人間の身体を覆う表皮のことだが、表皮のさらに表面、つまり表皮の見た目のことを言っている場合が多い。女性が「お肌の手入れはこまめに」などと言う場合、手入れすべき肌は、表面だけでなく内部まで栄養分を行き渡らせる必要があるが、当の女性にとっては結果として表面さえとりつくろうことができればそれでよいのである。
人の性格や気質を意味する言葉として「芸術家肌(芸術家らしい性格)」「職人肌(職人かたぎ)」などと用いる。人の性格や気質は、他人との関係によってはじめて特徴づけられるものなので、身体の表面、つまり他の人から見える部分をして性格、気質の例えとするのは適切な表現というべきであろう。(CAS)