カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
初鰹(はつがつお)とは、毎年の漁獲期の最初期(初夏のころ)に捕獲されたカツオのこと。その後に獲れたカツオと物理的にはなんら変わりはないが、そこには「見栄」と「競争心」と「縁起物」いう付加価値が付いて、江戸時代のある一時期には考えられないようなバカげた価格で取り引きされた……と、現代のわれわれはこのように江戸っ子を冷ややかな目で見るが、現代でも、正月の魚市場の初競り(新年第一回目の競り)では、ブランドマグロがとんでもない価格で取引されており、昔の人々の意地の張り合いをばかにできたものではない。(CAS)