カテゴリー:宗教、民間信仰、俗信
祝詞(のりと)とは、宣言すること、宣言する言葉というほどの意味で、神道の儀式の際、神前で神官がかん高い声で叫んでいる言葉をいう。何か重要な内容を宣言しているらしいが、その意味は現代人にはわからない。しかし、よく響く声で叫んでくれるので、仏教の僧侶がうめくようにつぶやくように謳っているお経よりは眠くならない。神道にしても、仏教にしても、キリスト教などと違い、信者は神官や僧侶が何を唱えているのか理解できなくてもOKで、なんとなくありがたい感じがわかればよいという以心伝心のコミュニケーションが、信仰の特徴だといえる。(CAS)