この辞典の使い方>「の」で始まる言葉>喉越し、のど越しの意味
カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
のど(喉)越しとは、飲食物がのどを通っていくときの感じをいい、「のど越しスッキリのビール」「のど越しのよいソバ」などと用いるが、のどは味覚を感じる部位ではないので、用例は限られている。ビールの場合は、炭酸により適度にのどを刺激しながらよく冷えた液体が通過していく感触が快いという意味であろうし、ソバの場合は、麺の打ち方やゆで加減が適切であるために冷ややかさを感じながらスムーズにのどを通過していく心地よさを表現しているのだと思われる。このように「のど越しがよい」飲食物は数少ないので、のどを通る感覚が優れているとはいえない多くの飲食物もあえて「熱すぎてのどごしの悪いスープだ」とか「固くて喉越しの悪い肉だ」などとは言わない。(CAS)