のんき(呑気、暢気)はもとは「暖気」と書き、中国唐時代の発音にならって「のうき」と読んだ。その意味するところは、「暖かい気候」あるいは「暖かい精神状態」で、現在「のんき」といえば後者の、まさに常夏のハワイで将来に何の不安もなく年金暮らしをしている人の性格、気持ちのことをいう。しかし、われわれせせこましい都会暮らしをしている者にとって、そのような性格の持ち主にはイラッとさせられる場合が多く、「のんき」も、明日にも紛争の危機が迫っているというのにハワイ暮らしのようなことを言っている人の性格を、いらいらしながら批判的にいうときに用いることが多い。(CAS)