カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
ぬるま湯とは、ぬるい(温度が低い)状態の湯、という意味。同じぬるま湯でも、飲料用のぬるま湯と入浴用のぬるま湯がある。飲料用のぬるま湯は、レストランの食事で「当店自慢のスープでございます」などといって出されたにもかかわらず、「冷めているんじゃないの」と客から文句が出るような温度の湯であり、入浴用のぬるま湯は、高血圧で気が短くてしかも江戸っ子であるというようなじいさんなら入ったとたんに怒り出すような湯、いっぽうで「深夜の入浴が一日の疲れを癒す大切な時間なの」などとかったるそうにいう女子にとっては、一時間も二時間もたらたらと浴槽の中で過ごすのに適切な温度の湯である。
このように、飲料用のぬるま湯と入浴用のぬるま湯の温度には大きなへだたりがあるので、決して飲料用のぬるま湯を入浴に使わないよう注意が必要である。(CAS)