日本刀とは、日本固有の方法で作られた刀剣のこと。日本刀で真っ二つに斬られた人が家に帰るまで斬られたことに気付かなかったというような冗談が、冗談とは思えないほどの切れ味が特長。
日本刀の切れ味の秘密は、軟らかく粘り強い軟鋼を硬く鋭利な硬鋼で包むように鍛造しているところにあり、その機能性は、人を斬るための美しい造形とともに芸術の粋に達している。とはいえ、日本刀の切れ味は人を斬るたびに劣化するので、日本の映画俳優・三船敏郎は、黒沢明監督の映画『七人の侍』の中で、敵を何人も斬り殺すためには予備の刀を何本も用意しておかなければならないと、私たちに野武士の集団に襲われたときの心得を教授している。(CAS)