カテゴリー:住文化、住環境、建築、インテリア、調度品
庭とは、住宅の敷地のうち、お金が足りなくて建物が建てられなかった部分のことをいう。もっとも土地の持ち主は、敷地が広すぎて庭にするしかなかったとか、法律で建築面積が規制されていたとか、小さくてもいいから庭がほしかったなどと主張するのであり、それを証拠立てるために、和風庭園、イギリス式庭園、プール、家庭菜園などを作ったりして、お金をかけているのである。
「にわ(には)」の語源は諸説あるが、本来の意味は「神事や作業を行うための広く平らな場所」。一方、英語のgardenはもとは「囲われた土地」という意味。日本と西洋の、所有地に対する「のんき度」の違いがわかる。なお漢字の「庭」は「中庭」の意味。神事を行う場所(廷)を建物で囲っている(广)ことを表している。日本と西洋の中間という感じだが、やはり自分の土地は囲わなければ気がすまないらしい。(CAS)