カテゴリー:副詞、助詞、接頭語、接尾語
なるほどとは、本来は「できる限り」「精一杯」という意味の言葉で「成る程働いた」などと用いられたが、いまでは主に、相手が偉そうに自説を展開しているとき、反論してめんどうな議論にまきこまれたくない場合に、「確かに」「その通りだ」と納得しているようなふりをするためのあいづちの言葉として用いられる。ただし、語源からもわかるように「なるほど」という言葉は「私もいろいろなことを知ってはいるが、きみの言うことにも一理ある、できるかぎり理解するよう努めよう」といった上から目線的な意味合いを含んでいるので、地位が上位の相手に対しては、その人がよほどのバカであるという事実が確認できない限り、避けたほうがよい言葉ではある。(CAS)