カテゴリー:経済、ビジネス、職業
丼勘定(どんぶり勘定)とは、アバウトな金勘定や金銭感覚のことで、当方に被害が及ばない範囲では「人間味にあふれた」「愛すべき」「職人気質の」などと好意的な評価の対象に、被害者の立場からは「いい加減」「だらしない」「時代遅れ」「骨董品」などと一転してクレームの対象となる行動様式である。
どんぶり勘定は、昔の職人が前掛けの腹の部分についていたポケット(どんぶり)から金を出し入れしていたところからきた言葉だという。このような金銭感覚の持ち主は、現代のシビアな経済環境の中では生き残っていくのが難しいが、自社のミスにより生じた損失も経費として請求額に計上されるというようなある種の組織のやり方は、昔ながらのどんぶり勘定がいまに生き残った姿だといえないことはない。(CAS)