ドライ(dry)とは、乾いた、乾いている、という意味。湿った、湿っているという意味のウェット(wet)の対語。そこから、人の性格について、情に動かされてすぐに涙するタイプを「ウェット」というのに対して、なにごとも合理的にわりきって情に流されないタイプを「ドライ」といい、「近頃は人間関係がドライになっている」などとあまりいい意味では用いられない。もっとも「ウェット」の方も、「ウェットな人間関係はわずらわしい」などと、どちらかというとネガティブな表現に用いられるので、人間の性格を「乾」「湿」で分類すること自体、あまり気の利いた方法とはいえないのかもしれない。
「ドライ」はまた、酒のタイプについていうことがあるが、これは乾いている粉末状の酒であるとか、飲むとのどがかわくほどしょぱいという意味ではなく(言わなくてもわかると思うけれども…)、辛口の酒をいう。(CAS)