出来る(できる)は、「出来る(いでくる)」つまり「出てくる」が変化した言葉で、「出現する」「発生する」という意味がもととなり、そこから「近所にコンビニができた」「うちの畑でできた大根」のように、「ものが生成してできあがる」「完成した姿として現れる」といった意味でも使われるようになった。さらに、「できるヤツだ、あいつは」のように、「ものごとをなしとげる能力がある」、「作詞作曲ができる」のように「可能である」という意味にも用いられる。
また、男女が恋愛関係になることを俗語的に「できる」という。これは恋愛関係になって子どもができる(出てくる)というようなところまで気を回した言葉ではなく、いろいろな経過を経て男女関係の状態になる程度の軽い意味である。(CAS)