テーマパークとは、一つのテーマに基づいて作られた遊園地(パーク)のことで、早い話、「ディズニーランド」の二番煎じ、三番煎じ、四番煎じ……の施設。ディズニーランドのように大成功をおさめた施設のものまねならまだしも、日本ではバブル景気のころ、本当に成功したかどうかの検証もなされない施設をまねたテーマパークが各地で作られ、いまでは本家とともに枕を並べて討ち死にしている。
テーマパークはまた、バブル期に各地に産声をあげた第三セクターの得意技としても知られる。第三セクターは、出資者である地方自治体などの官と、企画運営者である民が結合した組織だが、いまになってみれば、バブル景気をいいことにばかのひとつおぼえのような企画で地方自治体をだまくらかしていた民間企業がいかに多かったかを示す、ご教訓のような組織となっている。
大規模なテーマパークは失敗すると損害も大きいので、手を出す企業や地方自治体も少なくなり、いまでは公園(パーク)とは呼べない規模の商業複合施設や飲食店コンプレックスなど、ちまちました施設も「テーマパーク」と称するようになり、意気込んで掲げた看板のダウンサイジングとリサイクルが始まっている。(CAS)