TKO(テクニカルノックアウト)とは、ボクシングなどの試合で、ルールによるノックアウト以外で、レフェリーの判断で宣言されるノックアウトのこと。ぼこぼこに打たれても立ち上がってくるタフなだけが自慢なヤツについて、レフェリーがお節介で「これ以上やられたら死んじゃう」と判断したときや、出血した選手についてリングドクターが「ボクじゃ血が止まられないよ」と中止をアドバイスしたときなどに実行される。近年のボクシングの試合は、選手を少しでも長持ちさせて、また次もぼこぼこに打たれる試合ができるようにと、TKOによって試合を終わらせるケースが増えている。そのため、死ぬまでやれと無責任に考えている多くの客が、「まだやれるのに」と、試合の決着に不満を残すことになる。(CAS)