カテゴリー:ことわざ、故事成語、名言、名句
付け焼き刃は剥げやすいの「付け焼き刃(付焼刃)」は、刃こぼれして切れなくなった日本刀に、はがねの焼き刃をつけ足した応急措置のことで、見た目は修復されたように見えるが実際はほとんど切れず、剥落しやすい。そこから「付け焼き刃剥げやすい」は、その場しのぎの間に合わせであるため根本的な解決にならない措置や、一夜漬けのにわかじこみのであるため知識として身につかない勉強などについて、おざなりの対応はボロが出やすいものだ諭したことわざ。しかし、その場限りの中身のないトークで切り抜けられる商談やクレーム処理、一夜漬けで一日だけ覚えていれば、翌日には忘れてしまってもかまわないテストなど、世の中「付け焼き刃」が十分通用するのであって、そのようにして調子よく世渡りをしている人々が、このことわざの作者はよほどうらやましかったのだろうと推察する。(CAS)