カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
茶漬けとは、飯に茶をかけた食べ物。現在では、茶にだし汁を加えたものをかけて塩味をつけたり、さまざまな具をトッピングしたものを茶漬けと呼んでいるが、本来の茶漬けはあくまで飯に茶をかけただけのもの。味けのなさの極みのような食べ物だが、昔は水をかけただけの飯を貴族も喜んで食べていたそうだから、そんなものよりはよほどまし。
茶漬けはまた、食欲のないときや、諸般の事情でおかずが用意できない食卓に適した食べ物でもある。ほんのわずかの漬物でもあれば、大量に飯を食べることができるので、その昔、貧窮家庭がなんとか一食分を切り抜けるために用いた究極のメニューである。(CAS)