この辞典の使い方>「た」で始まる言葉>蓼食う虫も好き好きの意味
カテゴリー:ことわざ、故事成語、名言、名句
蓼食う虫も好き好きの「蓼(タデ)」は刺身のつまなどに用いられる赤褐色の植物。辛みがあり古くは生薬として用いられたものであり、好きこのんでそれだけ食べる人もあまりいないが、タデが好きでそればかり食べている虫もいることから、「蓼食う虫も好き好き」とは、人の好みはそれぞれで、他人から見れば「えっ」というような交際相手や趣味を持つ人もいるという意味で用いられることわざである。したがって、交際相手について「蓼食う虫も好き好き」などと噂された場合は、その相手がよほど「タデ的」である疑いがあるので、冷静に考えてみる必要がある。もっとも、当方も「虫」に例えられているのだから、「割れ鍋に綴じ蓋」と考えてわが道を行くのもよいかもしれない。(CAS)